ココイチキャンペーン第1弾 後半戦
上の前半戦の続きである。
11月16日から第2弾のコースターが始まった。第1弾のコースターも再入荷している店舗も多く、どちらでも選べるようだった。それならあんなに急いで毎日3個ずつテイクアウトする必要なかったんじゃ…
1日目
16日は大学のテストがあった(前日にテストの存在を知ったのでめちゃくちゃ焦ったが、なんとか耐えた)。テストを池袋のマックで受けたあと、渋谷でおひさまの友達と落ち合い、渋谷のココイチに向かった。
店の自動ドアには第1弾コースター再入荷の文字があった。友達の方は、第1弾のキャンペーンに参加できていなかったので、再入荷の文字を見て目を光らせていた。
友達は辛いのが苦手らしく1甘を頼んだ。トッピングは完熟トマト。私はいつもどおり200g、普通の辛さで、ハーフスクランブルエッグのトッピング。久しぶりに食べるので、少しチキンカツの味を早く味わいたいと思っている自分がいた。
チキンの量がライスに合わせて小さくなることはなかった。店舗に依るのかもしれない。カレー自体は普通に美味い。もう10回ぐらい食べているが、あまり飽きない味だ。
さて、コースターを引く時間だ。初日なのでかなりの量があった。200枚ほどあった。第1弾のコースターは赤色の袋に入っていたが、第2弾は青色だった。ちょっとそれでテンションが上った。
友達はかとし推しなので、第1弾の再入荷したコースターを引いた。私はもちろん第2弾のコースターを引いた。
引いたそばから開けはしなかった。コースターに両手をすり合わせ、友達とともに推しが出るように祈った。祈りつつ、マックへと向かった。
マックで二人でコースターを開封した。私のコースターは…
このちゃんだ!!かわいいぇ…本当に上品な顔をしている。たまたまこのちゃんが表紙の雑誌をリュックに入れていたので、もしかしたら雑誌が引き寄せてくれたのかもしれない。
友達の方は、なんと一発でかとしを出しやがった。俺がひよたんのために何枚引いたと思っているんだ。まあでも金にものを言わせてはならないね。やっぱ純粋な気持ちで望む人に推しのコースターが出るんだろう。
2日目
この日は、大学1,2年のときに同じクラスだった非おひさまの友達と大学近くのココイチに行った。昨日、このちゃんの雑誌をリュックに入れたらこのちゃんが出たので、この日はきょんこの写真集をリュックに入れた。
半年ぶりぐらいにその友達と会ったので、いろいろcatch upすることがあったりして楽しかった。
さて、コースターは…
おおお!!にぶちゃん!!にぶちゃんも欲しかったのでうれしい。あと被ってないのも良い。前回はこの時点ですーじーが被ってたので。
3日目
この日は、夕食を食べてからバイトに向かったものの、夕食の時間が割と早かったので、バイトの帰りにココイチに寄った。テイクアウトではなく、店内で食べた。各席にタブレットがあり、何の会話もすることなくチキンカツカレーを頼むことに成功した。結構腹が減っていたので、調子に乗ってこのちゃんおすすめのうずらフライもつけてみた。
ライスは150gにした。明らかにチキンが小さい。この店舗はライスに合わせて小さくしてくれるっぽい。
コースターは、にぶちゃんでした。ここで被るか…かぶらない確率のほうがまだ全然高いのになぁ。運が悪い。
前回のように2つも3つもテイクアウトすることは、もうしないことにした。ちゃんと消費できる分の食べ物を買うべきだ。そのほうが運も味方につくだろう。
4日目
この日は、昼からきょんことおしゃべりする日でしたので、あまり気が休まる時間がなかった。2部のきょんこは前回よりもニコニコしていて、すごく癒やされた。会話の内容は他愛もないが、きょんこを摂取することに意味があるのだと、私は思っている。
合計、5回ぐらいきょんことおしゃべりをした。初めてきょんこと喋った日に比べたら、だいぶ慣れてきたが、それでもまだスクリプトを用意して、しゃべる練習をしないと詰まってしまいがち。推しとしゃべるときだけ、日本語の能力が英語ぐらいに下がる気がする。事前に文章を構築して、文法があっているか確認して、発音も練習して、みたいなことをしなければ緊張で話せなくなる。
夜の7時半くらいに最後の部が終わり、私はココイチへと向かった。もう夕食は済ませていたが、しょうがない。きょんこのためだ。別腹を無理矢理にでも用意するのがファンだ。
私はいつも空色のマスクを付けているので、今日もあいつ来たよと店員に思われているかもしれないが、そんな事構わず私はカウンター席に座る。タブレットで注文を済ませ、Twitterを眺め時間を潰した。待っている間に課題でも進めようと、iPadを持ってきてはいたが、結局出しもしなかった。
割と腹が埋まっているのにも関わらず、刺激が足りなくなってきたのか、フィッシュフライ、うずらフライ、ハーフスクランブルエッグと3つもトッピングをつけてしまった。揚げ物が多すぎる。さすがに健康が心配だ。
かなり苦しかった。でもフィッシュフライは美味しかった。また食べたい。
なんとか食べ終えて、会計を済ませて、コースターを引いた。店の外へ出て開封した。きょんこが出たらそのまま帰るつもりだったが、中はお寿司だった。コースター残り枚数も20枚ほどになっていたので、踵を返し、再び店の中へ入り、テイクアウトを注文した。
そのときに、店員が私のリュックについているきょんこの缶バッチを見るなり、「(ほしいのは)齊藤京子ですか?」と聞いてきた。私は、「は、はい」と答えると、店員のお兄さんは、ちょっと待っててと言い、バックヤードに消えていった。私はこの時点で、何が起きているかを察し、少し泣きそうになっていた。
しばらくして、お兄さんの手には袋に入った一枚のコースターがあった。お兄さんが「たぶん大丈夫だと思うけど、開けてみて」と言った。私が恐る恐る袋を開けると、そこには齊藤京子がいた。顔を上げると、お兄さんが指でokマークを作ってこっちに微笑みかけていた。あぁなんて優しいんだろう。きょんこのコースターを手に入れた喜びよりも、お兄さんのその優しさに心打震わされる。泣いた。店内で人目も気にせず、静かに泣いた。
推察することしかできないが、バックヤードで、スマホのライトで透かして中を確認したのだと思われる。自分も実は、初日のこのちゃんはその方法で中を確認してしまった。
その他にもひよたんのコースターも探してくれたり(無かったらしいが、すでに持っているので大丈夫ですと伝えた)、テイクアウトのカレーも、後で温めて食べることを見越して、揚げ物とご飯を分けてくれたりした。
缶バッチを見ただけで、名前を言えていたので、おそらくお兄さんもおひさまなのだろう。
泣きながら帰った。ただお互いにおひさまであるということだけで、お兄さんが、見ず知らずの空色マスクをつけているおひさまに、こんなに心優しい行為をしてくれたことが本当に嬉しかったし、何度も何度もお礼を言った。感謝しきれない。明日も絶対に行こう。せめてコースターの在庫が尽きるまでは通いつめよう。
このきょんこのコースターを見るたびに、私はあのココイチのお兄さんを思い出すだろう。物理的に、ひょっとしたら心理的にも、人との距離が保たれる時代に、こんなにも人の温もりを感じられるとは思わなかった。一生忘れられない思い出だ。
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